とある大学のTechnician(技術職員)

とある大学の技術職員の海外研修の記録です

9日目 T-CATバス

 f:id:teyrskhagi:20170412204443j:plainTransportation Servicesへ行く途中にコーネル大学のマスコット発見


当初、通勤(通学?)に自転車を使用することも視野に入れて到着翌日にマウンテンバイクを購入したわけですが、まだ大学へは一度も自転車を使用しておりません。なぜならば、ショッピングモールへ行く以上に高低差がすごいので・・

結局、本日含め大学へ来た5日間全部T-CATバスを利用しています。日本にいる間にM教授より、コーネルIDカードがあれば、T-CATバスは無料で利用できるらしいと話を聞いておりました。昨日、コーネルIDカードをゲットしたので、試しに帰りのバスでICカードリーダに近づけたのですが、残念ながら利用できませんでした。M教授はT-CATバスのwebに細かなことが書いてあるから・・とお伺いした記憶があるので、webをまさにブラウジングしていたら、『Employee OmniRide Commuter Program 』なるものをコーネル大学のwebで発見しました。内容を簡潔にまとめると、コーネル大学で働いている人(正規・パート含めて)が大学内の駐車場を使用しない代わりに、T-CATバスを無料で利用できるというプログラムらしいです。給料をコーネル大学からもらっていない自分がこのプログラムに該当するか確認したいのですが、電話で聞くのは自信がなかったので、本業務を担当しているTransportation Servicesの建物まで、キャンパス見学ついでに行ってきました。非常に遠かったです。


私『昨日、コーネルIDをもらったんだけど、webをみたら、駐車場を使用しなければT-CATバスが無料になるってみて、来たのですが・・』

担当者様『IDカードを見せてもらえますか?』

担当者様『★◇〇☆△◎・・・・・・・』

私『すいません、先週日本から来たばかりで英語の聞き取りがわるくて・・』

担当者様『オッケー、問題ありません、客員研究員ですね、所属はどこですか?』

私『化学・化学生物学科です、A教授のもとにいます』

担当者様『部屋番号はわかりますか?』

私『〇〇〇、物理科学・・』

担当者様『はい、登録完了しました、バスのリーダーでスキャンして運転手にIDカードを提示してくださいね』

私『あ、ありがとうございました』

担当者様『よい一日を!』

私『本当にありがとうございましたー』


これからは1ドル50セントを持ち歩かなくて済みます。50セントがなくて何度も2ドル払って乗っていましたが、もうそういう損した気分になる必要ないんですね。

8日目 コーネルIDカードをゲットだぜ

    f:id:teyrskhagi:20170411104721j:plain             DAY HALL から見た時計台 ちょうど鐘の音がしました

 

Ithacaに到着してはや一週間、本当にあっという間でした。

先週末、研究室内に出入りするために必要な安全講習を受けましたが、今日はその記録をもって、安全管理責任者の元へ行き、まずは部屋のカギをもらいました。その後、顔写真入りのコーネルIDカードを作成してもらうため、DAY HALL地下一階のOfficeへ行きました。パスポートを見せ、ネットIDを知らせ、そのまま写真をぱちりととってくださり、その場でコーネルIDカードを発行してもらえました。日本の大学では、写真を提出してから数日はかかる作業ですが、なんとコーネルでは数分のスピード発行。すべてはネットIDと呼ばれるアカウントに個人情報が一元管理されているからこその早業だと思います。

 

コーネルIDカードを得たならば、今度はSSN(Social Security number)をゲットして銀行口座の開設を目指します。

 

まだ、銀行口座を開設できていませんが、取り急ぎ、車購入資金が必要だったので、セブン銀行からWestern Union経由で送金してみました。自分の銀行口座からweb上で自分宛てに送金、ちょっとおかしな話ですが、アメリカにいながら無事送金手続きを済ませ、近くのショッピングモールにあるWestern Union窓口にて無事ドルの現金を受け取りました。

 

セブン銀行のwebに詳しく出ていないので)窓口受け取りで必要だったことを備忘録として残しておきます。

 

・受取人氏名

・パスポートによる本人確認

・送金処理番号(MTCN)

・受取金額(ドル)の記入

・送金元はどこか

 

セブン銀行のwebには『受取拠点で、受取申込書に送金処理番号(MTCN)等の送金内容を含む必要事項を記入のうえ提出する等、その受取拠点所定の手続きをとる』とありますが、受取金額と送金元がどこであるかが必要なこと(これがいわゆる送金内容を含む必要事項なんでしょうね)には気づかず、窓口のお姉さんに指摘され記入しました。受取金額を記入することから、セブン銀行海外送金アプリは必須だと思います。あと、今回は車購入資金であったため、SSNなしでの送金限度近くの25万円を送金し、約2200ドルを受け取りましたが、窓口のレジには2000ドルも入っておらず、その処理で時間がかかってしまい、後ろに人が何人もならんでしまって、その人たちの前で2000ドル以上をしっかり数えて渡されたので、受け取った後、家に帰るまで、とってもドキドキ、緊張しました。これからWestern Union経由での送金は手数料2000円の限度額10万円までにしようかと思います。

 

これで、車購入資金が手に入ったので、明日から本格的に中古車探しを始めます。

7日目 今日も休日

f:id:teyrskhagi:20170410075734j:plain          この相棒がいないと買い物に行けない

 

昨晩(日本時間は今朝)日本にいる妻と電話(LINE)で相談をして、掃除機はダイソン、炊飯器は日本製のおいしくお米がたけるやつを購入することにいたしました。ダイソンはBest BuyとTARGETに売っているのを昨日確認済みですが、299から599ドルとモデルによって値段が変わり、モデルと性能差を理解していなかったので、お店が開く前にダイソン掃除機の解説サイトで勉強しておきました。結局、V6 MoterHeadがBest Buyで安くなっていたので購入しました。V6ノーマルモデルと迷いましたが、アパートの床はキッチンと浴室以外は絨毯敷なので、MoterHeadモデルに決めました。

 

さて、問題は炊飯器です。日本製の炊飯器はBest BuyとTARGETのどちらの店舗にも売っていません。両店のwebサイトでは取扱しているようですが・・・

TARGETの店舗をうろついていたら、お兄さんが声をかけてくれました。

 

私『このRice cookerがほしいんだけど、この店で注文できますか?』

お兄さん『お店では注文は受けられません、オンラインでのみ可能です』

私『オンラインで注文したら、このお店で受け取れるの?』

お兄さん『自宅に配達されます』

私『配達された時にいなかったら、どうなるの?』

お兄さん『受取書が不要なら、ドアの外においておいてもよいですが・・』

私『んー、ちゃんとこの日(画面にある配達日)に家にいるしかないか、これからオンライン注文したいんだけど、手伝ってもらえますか?』

お兄さん『もちろん!』

 

ということで、TARGETの実店舗でお兄さんのサーポートを受けてオンラインストア注文しました。配達日には嫁さんがこちらへきているので、不在ということはないかぁ。

 

家に帰り、さっそくダイソンで掃除しました。見た目にはきれいだと思っていた絨毯ですが、リビングだけでもビックリするほど、細かいゴミがたくさん取れました。ダイソン、おそるべし。

6日目 初めての休日

f:id:teyrskhagi:20170409135422j:plain  昨日がウソみたいに快晴、でも寒いです(Free-WiFiでお世話になったMac)

 

初めての休日となります。

昨日、一昨日の調子だと、買い物に行く暇がないので、次週末に家族が来ることに備えて、お買い物に行ってきました。車がまだないので、自転車でショッピングモール4往復してきました。

 

買ってきたもの

・エアマットレスと布団セット2組

・電子レンジ

・プリンタ

・コップ

・食料品

 

明日買う予定のもの(つまり今日、買うかどうか悩んだもの)

・掃除機

・炊飯器

 

掃除機はアメリカ式というんですか、やけに重い立った形のやつ、すごく使いにくそうで、吸引力も不安な感じだったので、ダイソンにするかアメリカ式のごっついのにするか、かなり悩み、先送りしました。炊飯器も日本製のマイコン制御のモデルがほしかったのですが、BestBuyとTARGETには売っておりませんでした。

 

後、それこそどうでもよい話ですが、今日、アメリカに来て初めてビールを買いました。初めての休日ですから。アメリカではお酒を買うのに、どうみても20歳以上でも、IDの提示が求められます。

パスポート、持っててよかったー

安いからと言って、飲みすぎないように気を付けます。

5日目 安全講習を受ける

f:id:teyrskhagi:20170408145155j:plain      4月だというのに、朝、外を見たら雪が降っていました

 

今朝は昨日の研究室ミーティングではなく、燃料電池グループのミーテイングがあります。雪の中、バスに乗り込み、大学へ向かいました。

 

昨日の研究室ミーティング以上に、サブグループミーティングでは、学生さんと教授が激しく議論をしています。日本の大学(自大学)ではあまりこういう風景には出会えません。今日はパワポによるプレゼンではなく、言葉だけのやり取りだけなので、一生懸命、聞き耳を立てて聞いていたのですが半分も聞き取れず・・化合物名や元素名ですら最初は何を言っているのか聞き取れませんでした。コバルトなんて『コボー』としか聞こえないよ。

 

ミーティング後、大学のIDカードを申請するために、様々な安全講習を受けました。webビデオ講習には必ず最後に簡単な試験があります。簡単なはずですが、講習を受けて答えるというより、自分の常識で答える感じでした。(だって、ほとんど聞き取れていないんだもん)必要なweb講習を受講し終えたら、ポスドクさんが研究室内の安全講習をしてくださりました。

 

ポスドクさん『わからないことはわからないといってね。重要なことだから』

 

なんど、聞き返したことか・・でも、あきらめずに、こんな私に一生懸命簡単な英語を選びながら教えてくださり、ありがとうございました。最近、自大学でも安全関係にはかなり気を遣うようになってきましたが、さすがはコーネル大学、さらに上を言っています。具体的には

 

・試薬瓶からとりだした試薬を小瓶に移したらすぐに正確な試料名を書く。

 略記号、構造式、自分だけがわかる暗号はダメ

・試薬は種類ごと、可燃物、禁水物、酸、アルカリ、それぞれのトレーに分けて保管し、ほかのトレーに絶対に混ぜないこと。

・試薬には在庫管理用バーコードだけでなく、誰がいつ購入したかラベルを付ける

・注射針の管理を徹底。一般ごみに注射針を捨てたら1本につき教授が500ドルの罰金を払わなければならない

 

上記の例は一例でもっともっとたくさんのことがチェックリストになっており、それを学科事務へ、受けた人・教えた人を明記して届出します。なので、教えるほうも責任をもって教えてくれます。すべての講習が終わったのは4時過ぎでした。

 

私『じゃ、学科事務にIDカード申請してくるよ』

研究室の女の子『今日は金曜日だからもうだめだよ』

私『へ?なんで?』

研究室の女の子『もう、誰もいないよ、月曜日の午前中でも大丈夫でしょ?』

私『ま、確かに。月曜日の午前中に出しに行くよ』

 

アメリカでは、毎週金曜日がプレミアムフライデーなんですって。

いいな、アメリカ。

4日目 研究生活スタート

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             学科の建物入口正面

 

昨日、A教授のグループのミーティングに参加するようにいわれ、自己紹介とか、自身のこれまでの研究とか、英語で話せと言われたらどうしようと緊張して眠れず、眠れないなら作っちゃえと、夜中に英語版の自己紹介文と簡単な研究紹介文を作成しました。

 

グループミーティングでは、学生さん一人一人の研究の進み具合の発表があり、言葉だけなら4分の一も理解できないと思いますが、パワポの絵があるのでおおよそ半分ぐらいは理解できたように思います。お昼でミーティングは終了し、ドクターの学生さんと日本の丼が食べられるお店に連れて行ってもらい、久しぶりに白飯を、かつ丼を食べました。8ドルとリーズナブルな価格設定で、とても良いお店を紹介してもらえました。

 

午後は子供たちの小学校の手続きをするため、大学を後にし、アパートの学区の小学校へ向かいました。諸先輩方のwebを参考に、以下のような書類を用意しておきました。

 

1)学区内に住んでいる証明(一般的にはアパート契約の領収書がよいそうですが、カード払いをしているので手元に領収書がないので住所と氏名が記載されいる本契約書の表紙コピーとしました)

2)かかりつけ医師に作成してもらった予防接種の英語訳

3)パスポートのコピー(まだ当人たちは来ていないので)

4)DS-2019のコピー(父親コーネル大学に行ってますの証明として)

 

小学校事務所で引っ越してきた旨を伝え、ほかに必要な提出書類があるかお伺いしたところ、『十分です』とのことで、各種申請書をもらって帰ってきました。子供たちの到着が4/15(土)ですが、安全を見て4/18(火)8:15に書類をもって子供たちと登校したい旨伝えました。諸先輩方のwebを見る限り、小学校の編入は大変だと思いましたが、とても親切な対応をしていただきました。いい小学校に巡り合えたのではないかと思います。

3日目 コーネル大学へ

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           コーネル大学の顔である時計塔

 

昨日、タイムワーナーケーブルの契約(73ドル/月)をしました。翌日の午前中に設置のお願いをしていたので、10:30頃にアパートの部屋へ据え付けに来てくれました。何にもない部屋にこのために昨日テレビを買ってきた武勇伝など、雑談をしながら作業を進めてくださりました。タイムワーナーさんの解約はいつでも無料、モデムはショップに持ち込めばよいそうです。非常に良心的で、2年縛りとか日本の変な風習がないので安心しました。日本ではケーブルテレビとインターネットモデムは同じボックスにまとめられていると思いますが、アメリカでは二つの大きな黒い箱になってしまいます。また、モデムと思われる箱には2.4GHzの無線の文字が・・・昨日の電話でルータは日本から持参しているからモデムだけでよいとお願いをしたはずだけどと、お話をしたら、本部に電話をしてブリッジモードに切り替える方法を聞いてくれました。無事、持参したルータを使用したネット環境が構築されたので、昨日購入したH2OのプリペイドSIMをアクチベーションしました。ノートPCでH2Oのwebを開き、メールアドレスを登録して、問題なく携帯電話の番号を取得することができました。アメリカでは何かと電話番号が必要なので、これで安心して大学へ行き、各種書類を書くことができます。

 

午後に、大学へT-CATバスに乗って向かいました。

invitationレターには、初めて大学に到着した際の手続きについて、詳細に記されていました。まずthe International Students and Scholars Officeへ行き、アメリカ入国の記録(I-94)とビザの番号を報告し、その後、学科事務室で同様の手続きと発明および関連財産権承認書身分証明書と就労資格証明書にサインしました。翌日に登録したメールアドレス宛にNet IDが届く旨説明がありました。すべての事務処理が終わったのち、A教授の携帯電話へ電話いたしました。お部屋番号をお伺いし、A教授にご挨拶をすることができました。日本での壮行会にて、とある先生が『アメリカでは教授もジーパンで仕事してるけど、最初はスーツで行ったほうが失敗はないよ』とアドバイスをもらっていたので、すなおにスーツを着ていきました。ありがとうございました。失敗はなっかったです。A教授もジーパン姿でしたが、『フォーマルで来たね!』と喜んでくださりました。A教授はお忙しいにもかかわらず、研究室が関係する部屋すべてを案内してくださり、ポスドクさん学生さんにも紹介してくださりました。明日の朝9:30からミーティングがあるから、ちょうどよかったね、と翌日から早速大学へ通うこととなりました。