とある大学のTechnician(技術職員)

とある大学の技術職員の海外研修の記録です

第8週目 CCMR(Cornell Center for Materials Research)

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      広場に卒業式イベント用の巨大テントがいくつも出現

 

4月の初旬に雪が降った際、当ブログにも写真を掲載しましたが、5月に入り30℃越えの日が2日続いたかと思えば、朝の最低気温が10℃だったり、まだまだ寒い日があったりするわけで何を着て大学へいくか、毎朝悩む日が続いております。

今週は日本の自大学のT教授からご紹介していただいていたコーネル大学のN教授にお時間をいただき、ご挨拶に行ってまいりました。N教授は材料系のご研究をされているので、とても親近感があります。事前にメールで『英語が下手なので』とお知らせをしていたので、ゆっくりとわかりやすい英語で、1時間ほど、いろいろなお話をしていただきました。Ithacaでは雪が1メートルも積もり、毎朝6時に道路の除雪作業があるので、その前には大学に来れないこと、そもそも大雪が降っていると除雪作業すらできないので、大学が閉鎖されること等、所属の研究室の中では研究に関する話ばかりで冬にどうなってしまうかなど、話題にあがることはなかったので、とても有用なお話をしていただきました。特に興味深かったのはCCMR(Cornell Center for Materials Research - An NSF MRSEC)のお話です。

CCMRはその名の通り、コーネル大学の材料研究センターであり、電子顕微鏡をはじめ、材料を様々な角度から分析する装置を多数所有し、コーネル大学の研究と教育に役立っています。また施設は企業に対しても解放されており、一時間当たりいくらという感じで各装置にそれぞれの利用料金が決まっています。それぞれの装置は一つの建物に集約されているわけではなく、複数の建物に分散していますが、組織としてはCCMRとして一つの組織として運営しているようです。海外研修前に見学に行ったK大学の中央試験所さんと似た組織になっています。私の日本での所属はとある大学の〇〇研究所という施設で、やはり電子顕微鏡X線装置他、多数の装置を管理していますので、CCMRはとても興味深い組織です。webを見ても、さすがはコーネル大学と思ってしまうことばかりですが、これからいろいろCCMRについて調査・勉強したいと思います。

 

コーネル大学の卒業式(Commencement Ceremony)が5/28(日)にSchoellkopf Stadiumで行われます。キャンパスの各地でその準備で大賑わいです。週末(5/26-28)にかけてイベントが目白押し。時計台の近くの広場にも巨大テントがいくつも張られています。卒業生一人につき、家族他親類で出席する人がいるそうです。ちなみにCap & Gownはレンタルなんだそうで、学部生は無料で修士は$21.75、博士が$72.55と値段が違うんですね。装備品が違うんでしょうねぇ。卒業式当日はキャンパス周辺は交通規制されて、駐車場も制限されるようなので、見に行ってみたいけど、車でちょっとというわけにはいかないようです。web中継を見ればいいや。