とある大学のTechnician(技術職員)

とある大学の技術職員の海外研修の記録です

第7週目 Kindergartenの音楽コンサート

 f:id:ToaruDaigakuNoTechnician:20170519010402j:plain小学校のホールに飾ってあった絵(英語の本読んであげなきゃ・・)

 

子供達が小学校に通い始めて3週間となります。現在、長女は3rd grade、次男はKindergartenと、アメリカでは新学年が9月スタートなので、1学年落としたクラスに入れてもらっています。長女のクラスには日本人の女の子2人と同時期に転入した男の子1人がいるそうなので、20名弱のクラスに4名の日本人がいます。女の子2人は同じアパートに住んでおり、転入翌日から一緒に公園で遊び、性格も合うようで、すぐにクラスになじむことができました。一方次男のクラスには日本人の女の子が1人いるそうで、その子が通訳をしてくれていろいろと面倒をみてくれているそうですが、いかんせん男の子と女の子なので一緒に遊ぶということは中々ないようです。最初の1週間、次男は『みんな何を言っているかわからない』、『Kinderに行きたくない』と言っていましたが、そのうち、ポケモンつながりでアメリカ人の男の子とクラスの中で時間を過ごせるようになり、『Kinderにいきたくない』とは言わないようになりました。ただ、やはり英語の壁は高く、いまだにその男の子の名前すら知らない、といっていました。そんな中で『Kindergartenの音楽コンサート』の案内を持って帰ってきたので、妻と三男と私の3人で小学校の見学もかねて行ってまいりました。

 

Kindergarten3クラス分の子供達がホールに入場してきて、元気の良い歌がはじまりました。ただし次男は無表情のまま口を開けることはありません。その姿を見るのに忍びなく、『みんな何を言っているかわからない』の言葉を思い出し、涙が出そうになりました。続いて一人ひとりが楽器をもっての合奏です。次男はウクレレを受取り、もしかしたらウクレレを持ったまま微動だにしないのかと思っていたら、少しですが手を動かし、演奏してくれていました。歌は何を言っているのかわからないから歌えないけど、楽器ならできる、やれることを取り組もうと努力する次男の姿を見て、涙が出てしまいました。その後のハンドベルも一生懸命周りに合わせて振っていました。完全アウェイの中、たくましく成長している次男の姿を見ることができて、うれしく思いました。

こうしてコンサートが終了し、子供たちが退場していったので、私たちも帰ろうとしていたら、親達はゾロゾロと教室へ向かっていきます。案内にはその後の事は特に告知されていませんでしたが、その後についていくと、そのまま教室へはいって行くではありませんか。なんと子供の隣に一緒にいて良いみたいです。次男は心配そうに教室の入口付近で立って待っていました。私たちの姿を見るとニッコリして、手を引いて教室へ迎え入れてくれました。担任の先生が『外側の壁にシュンが書いた絵があるから見せてあげて』と英語で次男に伝え、わかってないかなと思っていたら、手を引いて絵の前まで連れてきてくれ『どれがオレが描いた絵だかわかる?』と見せてくれました。絵にはアルファベットで一生懸命に描いたであろう名前とタイトルが書いてありました。その字を見てまた、涙が出そうになりました。

教室へ戻ると、次男はアメリカ人の例のお友達とブロックで遊びはじめました。そのお友達の隣へ行き、『いつもシュンと遊んでくれてありがとう。シュンのお父さんなんだけど、君の名前を教えてくれないかな。』ときいたら『ジョージ』と教えてくれました。次男に『ジョージ』っていうんだよと伝え、次男はとてもうれしそうに『ジョージ、おさるのジョージで忘れない!』とニッコリしていました。ジョージが手書きのポケモンの絵を持ってきてくれて、私に見せてくれました。担任の先生が『ポケモンは世界をつなぐ橋ですね』といってくれました。本当にそうですね。ポケモン、ありがとう。