とある大学のTechnician(技術職員)

とある大学の技術職員の海外研修の記録です

11日目 海外送金とデビットカード

  f:id:teyrskhagi:20170414190040j:plain   コーネル大学のマスコットは熊、色は赤(CornellbStore内)

 

昨日、銀行口座を開設したので、早速、日本からの海外送金受取口座として新生銀行に口座登録をオンライン申請をいたしましたが、申請書の最後の『お申し込みチェックリスト』なるものをしげしげと見てみると、『当サービスは日本国内に居住されるお客様に限らせていただきます。ご出国後はご利用できません。』の文字が・・ダメじゃん。急きょ、父を申請者して申込してもらうことといたしました。送金先の銀行口座を開設してからじゃなきゃ申請できないんだから・・私のように日本の大学から給与をもらって、それをアメリカへ送金する、という想定はないんですね。日本に家族が残っていないとダメなシステムなんですね。何かあったとき、海外にいる人とやり取りするのは大変ですもんね・・理解できます。お子さんの留学等には良いシステムのようです。

 

と、していると、昨日、開設した銀行から、デビットカード(含むATM)ができたので、窓口で渡せます、とのメールがきました。一週間どころか、翌日発行とは。コーネルIDカードの発行もびっくりするぐらい早かったですが、こちらも非常にスピーディです。日本出発前にセブン銀行さんで口座開設し、同様にデビットカード付ATMカードの発行をお願いし、10日間で自宅に郵送されてきました。それでも早く処理をしてくれたなぁと思っていたのですが、恐れ入りました。

 

デビットカードができたので、必要最低限以外の現金はチェックアカウントに預入し、電気・ガス・水道・ネットを銀行口座から直接引き落とすように変更しようと思います。

10日目 銀行口座を開設

f:id:teyrskhagi:20170413191548j:plain                                    Cornell store前から撮影した時計台

 

早くも10日目となり着々と生活環境を整えていますが、アメリカ生活で必要なものとして、アメリカの銀行口座を持つことがあります。現在、買い物は現金で済ませていますが、お店の中で現金で買い物をしている人を、私以外見たことがありません。アメリカ人はみな、カードで支払いをしています。日本のクレジットカードで買い物をすることは可能だと思いますが、毎回、円ドル手数料を取られてしまうので、1年間、アメリカで生活をすることを考えると、日本のクレジットカードで生き抜くのは賢くありません。ということで、銀行口座開設にチャレンジしてきました。

Cornell大学にはCornell Storeという日本でいうところの大学生協のようなお店がキャンパス内に存在し、そこに銀行の窓口(ATMじゃなくて対人の窓口)があります。一般的にはSSNがないと銀行口座は開設できないようですが、諸先輩方のwebに大学内の銀行なら、SSN申請中でも大学IDがあれば開設可能との情報をみていたので、ダメもとで窓口へ行ってまいりました。

私『先週、日本からやってきたのですが、銀行口座を開設したいので、必要な資料を教えてください』

窓口担当者『パスポートを持ってますか?』

私『はい、どうぞ』

窓口担当者『SSNは取得しましたか』

私『まだです。これから必ず取得します』

窓口担当者『取得したらまた窓口にきてくださいね。それでは・・・・』

と、口座開設の説明をしてくださり、その後、口座開設手続きをしてくださりました。そして小切手を12枚発行してもらいました。維持費用のかからない口座なので小切手発行には若干の手数料がかかりますが、デビットカードも無料の口座なので、他種類の口座よりも良いと思います。窓口手続き後、48時間以内にネットで必要事項を記入して口座開設は完了となるようです。明日、メールが届き、通常であれば1週間程度でデビットカードが使用できるそうです。私の場合、口座開設に必要だったのは

・パスポート

・コーネルIDカード

・住所を確認できる書類

・携帯電話番号

・現金

の5点でした。来月のアパート代は小切手で処理できそうです。

9日目 T-CATバス

 f:id:teyrskhagi:20170412204443j:plainTransportation Servicesへ行く途中にコーネル大学のマスコット発見


当初、通勤(通学?)に自転車を使用することも視野に入れて到着翌日にマウンテンバイクを購入したわけですが、まだ大学へは一度も自転車を使用しておりません。なぜならば、ショッピングモールへ行く以上に高低差がすごいので・・

結局、本日含め大学へ来た5日間全部T-CATバスを利用しています。日本にいる間にM教授より、コーネルIDカードがあれば、T-CATバスは無料で利用できるらしいと話を聞いておりました。昨日、コーネルIDカードをゲットしたので、試しに帰りのバスでICカードリーダに近づけたのですが、残念ながら利用できませんでした。M教授はT-CATバスのwebに細かなことが書いてあるから・・とお伺いした記憶があるので、webをまさにブラウジングしていたら、『Employee OmniRide Commuter Program 』なるものをコーネル大学のwebで発見しました。内容を簡潔にまとめると、コーネル大学で働いている人(正規・パート含めて)が大学内の駐車場を使用しない代わりに、T-CATバスを無料で利用できるというプログラムらしいです。給料をコーネル大学からもらっていない自分がこのプログラムに該当するか確認したいのですが、電話で聞くのは自信がなかったので、本業務を担当しているTransportation Servicesの建物まで、キャンパス見学ついでに行ってきました。非常に遠かったです。


私『昨日、コーネルIDをもらったんだけど、webをみたら、駐車場を使用しなければT-CATバスが無料になるってみて、来たのですが・・』

担当者様『IDカードを見せてもらえますか?』

担当者様『★◇〇☆△◎・・・・・・・』

私『すいません、先週日本から来たばかりで英語の聞き取りがわるくて・・』

担当者様『オッケー、問題ありません、客員研究員ですね、所属はどこですか?』

私『化学・化学生物学科です、A教授のもとにいます』

担当者様『部屋番号はわかりますか?』

私『〇〇〇、物理科学・・』

担当者様『はい、登録完了しました、バスのリーダーでスキャンして運転手にIDカードを提示してくださいね』

私『あ、ありがとうございました』

担当者様『よい一日を!』

私『本当にありがとうございましたー』


これからは1ドル50セントを持ち歩かなくて済みます。50セントがなくて何度も2ドル払って乗っていましたが、もうそういう損した気分になる必要ないんですね。

8日目 コーネルIDカードをゲットだぜ

    f:id:teyrskhagi:20170411104721j:plain             DAY HALL から見た時計台 ちょうど鐘の音がしました

 

Ithacaに到着してはや一週間、本当にあっという間でした。

先週末、研究室内に出入りするために必要な安全講習を受けましたが、今日はその記録をもって、安全管理責任者の元へ行き、まずは部屋のカギをもらいました。その後、顔写真入りのコーネルIDカードを作成してもらうため、DAY HALL地下一階のOfficeへ行きました。パスポートを見せ、ネットIDを知らせ、そのまま写真をぱちりととってくださり、その場でコーネルIDカードを発行してもらえました。日本の大学では、写真を提出してから数日はかかる作業ですが、なんとコーネルでは数分のスピード発行。すべてはネットIDと呼ばれるアカウントに個人情報が一元管理されているからこその早業だと思います。

 

コーネルIDカードを得たならば、今度はSSN(Social Security number)をゲットして銀行口座の開設を目指します。

 

まだ、銀行口座を開設できていませんが、取り急ぎ、車購入資金が必要だったので、セブン銀行からWestern Union経由で送金してみました。自分の銀行口座からweb上で自分宛てに送金、ちょっとおかしな話ですが、アメリカにいながら無事送金手続きを済ませ、近くのショッピングモールにあるWestern Union窓口にて無事ドルの現金を受け取りました。

 

セブン銀行のwebに詳しく出ていないので)窓口受け取りで必要だったことを備忘録として残しておきます。

 

・受取人氏名

・パスポートによる本人確認

・送金処理番号(MTCN)

・受取金額(ドル)の記入

・送金元はどこか

 

セブン銀行のwebには『受取拠点で、受取申込書に送金処理番号(MTCN)等の送金内容を含む必要事項を記入のうえ提出する等、その受取拠点所定の手続きをとる』とありますが、受取金額と送金元がどこであるかが必要なこと(これがいわゆる送金内容を含む必要事項なんでしょうね)には気づかず、窓口のお姉さんに指摘され記入しました。受取金額を記入することから、セブン銀行海外送金アプリは必須だと思います。あと、今回は車購入資金であったため、SSNなしでの送金限度近くの25万円を送金し、約2200ドルを受け取りましたが、窓口のレジには2000ドルも入っておらず、その処理で時間がかかってしまい、後ろに人が何人もならんでしまって、その人たちの前で2000ドル以上をしっかり数えて渡されたので、受け取った後、家に帰るまで、とってもドキドキ、緊張しました。これからWestern Union経由での送金は手数料2000円の限度額10万円までにしようかと思います。

 

これで、車購入資金が手に入ったので、明日から本格的に中古車探しを始めます。

7日目 今日も休日

f:id:teyrskhagi:20170410075734j:plain          この相棒がいないと買い物に行けない

 

昨晩(日本時間は今朝)日本にいる妻と電話(LINE)で相談をして、掃除機はダイソン、炊飯器は日本製のおいしくお米がたけるやつを購入することにいたしました。ダイソンはBest BuyとTARGETに売っているのを昨日確認済みですが、299から599ドルとモデルによって値段が変わり、モデルと性能差を理解していなかったので、お店が開く前にダイソン掃除機の解説サイトで勉強しておきました。結局、V6 MoterHeadがBest Buyで安くなっていたので購入しました。V6ノーマルモデルと迷いましたが、アパートの床はキッチンと浴室以外は絨毯敷なので、MoterHeadモデルに決めました。

 

さて、問題は炊飯器です。日本製の炊飯器はBest BuyとTARGETのどちらの店舗にも売っていません。両店のwebサイトでは取扱しているようですが・・・

TARGETの店舗をうろついていたら、お兄さんが声をかけてくれました。

 

私『このRice cookerがほしいんだけど、この店で注文できますか?』

お兄さん『お店では注文は受けられません、オンラインでのみ可能です』

私『オンラインで注文したら、このお店で受け取れるの?』

お兄さん『自宅に配達されます』

私『配達された時にいなかったら、どうなるの?』

お兄さん『受取書が不要なら、ドアの外においておいてもよいですが・・』

私『んー、ちゃんとこの日(画面にある配達日)に家にいるしかないか、これからオンライン注文したいんだけど、手伝ってもらえますか?』

お兄さん『もちろん!』

 

ということで、TARGETの実店舗でお兄さんのサーポートを受けてオンラインストア注文しました。配達日には嫁さんがこちらへきているので、不在ということはないかぁ。

 

家に帰り、さっそくダイソンで掃除しました。見た目にはきれいだと思っていた絨毯ですが、リビングだけでもビックリするほど、細かいゴミがたくさん取れました。ダイソン、おそるべし。

6日目 初めての休日

f:id:teyrskhagi:20170409135422j:plain  昨日がウソみたいに快晴、でも寒いです(Free-WiFiでお世話になったMac)

 

初めての休日となります。

昨日、一昨日の調子だと、買い物に行く暇がないので、次週末に家族が来ることに備えて、お買い物に行ってきました。車がまだないので、自転車でショッピングモール4往復してきました。

 

買ってきたもの

・エアマットレスと布団セット2組

・電子レンジ

・プリンタ

・コップ

・食料品

 

明日買う予定のもの(つまり今日、買うかどうか悩んだもの)

・掃除機

・炊飯器

 

掃除機はアメリカ式というんですか、やけに重い立った形のやつ、すごく使いにくそうで、吸引力も不安な感じだったので、ダイソンにするかアメリカ式のごっついのにするか、かなり悩み、先送りしました。炊飯器も日本製のマイコン制御のモデルがほしかったのですが、BestBuyとTARGETには売っておりませんでした。

 

後、それこそどうでもよい話ですが、今日、アメリカに来て初めてビールを買いました。初めての休日ですから。アメリカではお酒を買うのに、どうみても20歳以上でも、IDの提示が求められます。

パスポート、持っててよかったー

安いからと言って、飲みすぎないように気を付けます。

5日目 安全講習を受ける

f:id:teyrskhagi:20170408145155j:plain      4月だというのに、朝、外を見たら雪が降っていました

 

今朝は昨日の研究室ミーティングではなく、燃料電池グループのミーテイングがあります。雪の中、バスに乗り込み、大学へ向かいました。

 

昨日の研究室ミーティング以上に、サブグループミーティングでは、学生さんと教授が激しく議論をしています。日本の大学(自大学)ではあまりこういう風景には出会えません。今日はパワポによるプレゼンではなく、言葉だけのやり取りだけなので、一生懸命、聞き耳を立てて聞いていたのですが半分も聞き取れず・・化合物名や元素名ですら最初は何を言っているのか聞き取れませんでした。コバルトなんて『コボー』としか聞こえないよ。

 

ミーティング後、大学のIDカードを申請するために、様々な安全講習を受けました。webビデオ講習には必ず最後に簡単な試験があります。簡単なはずですが、講習を受けて答えるというより、自分の常識で答える感じでした。(だって、ほとんど聞き取れていないんだもん)必要なweb講習を受講し終えたら、ポスドクさんが研究室内の安全講習をしてくださりました。

 

ポスドクさん『わからないことはわからないといってね。重要なことだから』

 

なんど、聞き返したことか・・でも、あきらめずに、こんな私に一生懸命簡単な英語を選びながら教えてくださり、ありがとうございました。最近、自大学でも安全関係にはかなり気を遣うようになってきましたが、さすがはコーネル大学、さらに上を言っています。具体的には

 

・試薬瓶からとりだした試薬を小瓶に移したらすぐに正確な試料名を書く。

 略記号、構造式、自分だけがわかる暗号はダメ

・試薬は種類ごと、可燃物、禁水物、酸、アルカリ、それぞれのトレーに分けて保管し、ほかのトレーに絶対に混ぜないこと。

・試薬には在庫管理用バーコードだけでなく、誰がいつ購入したかラベルを付ける

・注射針の管理を徹底。一般ごみに注射針を捨てたら1本につき教授が500ドルの罰金を払わなければならない

 

上記の例は一例でもっともっとたくさんのことがチェックリストになっており、それを学科事務へ、受けた人・教えた人を明記して届出します。なので、教えるほうも責任をもって教えてくれます。すべての講習が終わったのは4時過ぎでした。

 

私『じゃ、学科事務にIDカード申請してくるよ』

研究室の女の子『今日は金曜日だからもうだめだよ』

私『へ?なんで?』

研究室の女の子『もう、誰もいないよ、月曜日の午前中でも大丈夫でしょ?』

私『ま、確かに。月曜日の午前中に出しに行くよ』

 

アメリカでは、毎週金曜日がプレミアムフライデーなんですって。

いいな、アメリカ。